樋口 舞
株式会社NHホールディングス
在宅医療部 在宅運営課 主任
株式会社エンコー薬局
管理薬剤師
株式会社NHホールディングス
在宅医療部 在宅運営課 主任
株式会社エンコー薬局
管理薬剤師
家族が闘病をしていた時に、新しい薬が開発されたことをきっかけに医薬品業界へ興味を持ち、薬剤師を志す。
薬科大学在学中の保険薬局実習で、患者様との距離が近いことを背景に、2015年に大学を卒業をしてから保険薬局2か所で約8年間ほど勤務する。
勤務中に感じた「生産性が低いこと」「業界特有のアナログさが残っていること」を解決したく、2023年3月にエンコー薬局(NHホールディングス)に転職。自社はもちろん、連携施設様などにDXを促し、生産性向上に貢献をする「IT×薬剤師」として勤務。
薬剤師として業務を行っていく中で、先生とのやり取りをFAXや手書き、excelやwordで行っており、それが悪いわけではないのですが、従来の方法をアップデートせずに続けていたり、属人的な業務になっていることが生産性向上できない原因ではないかと、強く感じていました。
業界全体の仕組みもありますので、勤務していた薬局単体ではどうしても解決できないところもありました。でも薬局単体で「もう少し業務効率をよくできる」と、生産性に対する考えをずっと持ちながら業務をしていたことを今でも覚えています。
「対物業務をより短く、対人業務をより長く」ということは、薬剤師ではよく言われることです。お薬を取り揃える対物業務に割く時間をより短くする。そして、患者様やケアマネージャーさんなど、対人の時間をしっかり設けるためにも、業務効率化は必須だと思っています。
自分が具体的に何ができるかを考えた時に「私は課題を特定できるけれど、その解決方法を知らない」ことに気づき、転職活動を始めました。
保険薬局での経験があるからこそ感じることができた課題がありますので、それらを解決できるように、また生産性を高めることができるスキル・知識を身につけたい!と思っていました。
転職活動において、最初は「IT、DX、システム」など、思いつくままに検索をしていたのですが、やはり薬剤師の求人の多くは、保険薬局や病院薬剤師、ドラッグストアがほとんどでした。その中で代表の北村から某アプリを通じて「まずはお話をしませんか?」とメッセージをいただいたことが最初の出会いでした。
・業界の生産性をもっと上げることができる
・薬剤師はもっと主体的に業務ができるはずだ
・薬剤師×ITの新しい働き方に挑戦をしている
代表の北村自身も「薬剤師の勤務経験」があることが、私にとって大きな安心感になりました。
また「今ここにない価値を創造する」といった企業理念にも共感できたことを覚えています。
私は東京出身で、もちろん勤務先もずっと東京でした。東京を含め都市圏にある病院には、門前薬局が5か所ぐらいあるというのが当たり前の光景になっていると思います。門前薬局として「いかに患者様に来ていただくか」といった考えをベースに、各薬局が取り組みをしていますが、私の本当にやりたいことは、それではなく業務生産性を向上させることでした。
広島県には利便性もある中心地である「広島市」がある一方で、少し離れると、病院やクリニックも少ないエリアがあります。少子高齢化など日本の時代背景を考えて、人口が少なくても都心部と同程度の介護・医療は必要です。首都圏ではなく、広島県のような地方だからこそ「生産性向上」は非常に大きなテーマであると思っています。
今回の転職で初めて広島に来たのですが、今までと同じような業務をするのではなく、新しい挑戦をしたい!と思っていたので、勤務地はそこまで重視していませんでした。保険薬局業務は、おそらくどこに行ってもそんなに業務差はないと思っています。
自分の大切な人生の時間を費やしてくことを考えると、私が感じている業界の課題、生産性をもっと高めることに時間を使っていきたい!と思い、転職を決断しました。
家族には「広島に行きます」と事後報告だったので、少しびっくりはされました笑
IT業務が●%、薬剤師業務が●%と、まだ具体的に表現が難しいのですが、薬局での勤務も行いつつ、週に1回は本社に出勤し、生産性を高めるための会議や実際の開発業務をしています。DXを理解する社内研修を受けたり、使用しているアプリや資格取得の勉強もします。
すでにあるアプリを少しアレンジをしたり、現在はホールディングス内での生産性を上げる業務を行うことに挑戦をしています。実際にアプリを作り、関係施設の看護師の方々との情報共有ツールにするということもしました。使い方のレクチャーを行い、体制づくりの仕切り直しをさせていただいている部分もあります。
属人的な業務だと、抜け漏れが発生すると思いますし、一部の人しか知らない情報や業務だけだと、それらを確認するためだけに時間を費やすことになります。電話など口頭コミュニケーションだけだと「聞いた・聞いてない」や「言った・言ってない」ということになりがちですよね。
全員が見ることができるツールで、看護師さん、ヘルパーさん、介護施設側、そして薬局側も「同じ画面を見て情報共有しましょう」といった意味でシステム導入と使い方のレクチャーを行います。情報の1つの漏れが、非常に重大なミスにつながることもあります。そこで「出勤したらまずは必ず●●をチェックしましょうね」といったルールを、より簡潔・シンプルに作り、可視化、言語化することが大切だと感じています。
つくるだけではなく、使いこなすためのルールづくりが大事だと考えます。
例えば問題や課題があると、その目的・目標を話し合い、振り返る時間がきちんとあり、そこで自分の意見も言えますし、お互いに意見も聞くことができます。
ちょっとした認識の差などもそこで埋めていくことができます。
また、様々な職種の方々が集まっているのも、前職とは大きな違いです!
他職種の皆さんとお話をしたり、プロジェクトを社内で進めていく中で「そういう発想があったのか!」と、すごく刺激をもらうことがあります。
新しいことにチャレンジする姿勢、自分にはないアイディアをもらえるので、他の薬局にはない経験ができることに日々ワクワクしています!
自ら能動的に動き、クリエイティブな事業にも挑戦できる機会があり、楽しさと広がりを感じます。
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